元ノラのクー・チチ・ジェフ〜自らを語る〜

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クー ボクがこのギャラリーに来てから「猫ふんじゃったなギャラリー」も7回目かぁ。なんか感慨深いよなぁ。
ジェフ 去年の秋からここに来たけど、人の出入りが多くて、なんか落ち着かんなぁ。
チチ アタチはクー兄ちゃんに出会えたので、ここに来て幸せぇ。だってアタチは独りぼっちで公園に捨てられたの。もぉ寂しくて「助けてぇ〜」てチ〜チ〜鳴いたわ。朝に男の人が気がついてくれたけど、行ってしまった。そしたら、お昼にも来てくれて、その時は声がかれるほどチ〜チ〜鳴いたけど、また行ってしまったの。三度目に男の人が戻って来た時は、もう鳴く気力もなかったけど、ひょいとアタチを抱き上げて、このギャラリーに連れて来てくれたの。
ジェフ 三度目の正直ってやつやな。
チチ 違うわっ!それまでにたくさんの人が公園を通ったのに、アタチに気をとめてくれたのは、その人だけだったんだから。泥だらけ、ノミだらけ、目ヤニだらけの哀れな仔猫にしたら奇跡の出会いよ。
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クー チチをはじめて見た時は、ボロ雑巾かと思ったもん。
チチ 失礼ねっ!クー 兄ちゃんだってノラ出身なくせに。
クー ボクは、ママとジェフと妹の4匹で外で暮らしていたけど、ママがボクにお乳をくれなくなったんだ。お乳が足らないので、身体の弱いボクは見捨てられたのさ。だから、ごはんを用意して「おいで、おいで」って誘ってくれた人の胸に飛び込んだ。だからボクは、自分で家猫への道を切り開いたというわけさ。
チチ クー兄ちゃん、カッコいい!
ジェフ そうかなぁ、ママは「人間は恐いから近づかないように」って言ってたのに。ヨタヨタとごはんに釣られて行っただけやん。
クー ボクはあの時、点滴されるほど衰弱してたんだぞぉ。おまえもママも、あれから、あのお家のお世話になってたじゃないか。
ジェフ うん、まぁね。だってママが「人間にも優しい人がいるから、お世話になっておきましょう」って言うだもん。
クー マザコンめ。あのお家は、のら猫を保護しては里親を探してくれる、とてもいい人たちなんだからなぁ。ママは人を見る目がないんだから。このギャラリーに来てからも、お客さんはボクの魅力にメロメロだし、だからギャラリー猫として、人に愛をふりまいているのさ。
チチ クー兄ちゃん、カッコいい!でも、アタチはママを知らないの。お乳の味も知らないままに、生まれてすぐ人に捨てられたから。だから、人間はみんないい人だなんて分からなわ。
ジェフ 人にいじめれた経験がある猫なら「人間は恐いぞぉ」って仔猫に教えるもんな。人間だって、知らない人に声をかけられたら逃げるようにって、子供に教えてるんやろ。
クー こんな話があるんだけど、大阪城公園にボクとそっくりの白猫が捨てられて、家猫だったみたいで、ノラ猫に毎日エサやっているおばさんにすり寄って甘えるんだって。でも、ノラのテリトリーに入れなくて、ケガをしてうずくまっていたので、おばさんはすぐ病院に連れて行って保護した。それから里親を捜したら、人なっこいので、すぐに飼ってくれる人が見つかったって…。人なっこさのおかげで、過酷なノラ生活が1ヶ月ですんだんだから、人を信じる方が得だよ。
チチ でも、人間の子供が、大阪城の石垣の中に猫がいると穴に石を詰めたり、火のついた新聞紙をほりこんだりするっていうじゃない。子供でも、そんなひどいことするのよ、人間は。
ジェフ 要は、猫も人間も、親がどんな教育をしてるんかで、決まりやな。
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写真上より、チチ、クー、ジェフ。


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by nekofun | 2009-04-11 17:49 | ■猫〜自らを語る
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